第47章

葵はモニターに映し出されたトラッキング結果を見つめた。終点ドメインは、藤原グループAI研究院を指し示している。

スマホを手に取り、先ほど春に送ったメッセージを長押しして、送信取消をタップした。

「義貴が怪しい。権限はいじらず、私のオフィスへ来て」

三分後、春がドアを押し開けて入ってきた。

葵がモニターの向きを変えると、春は画面上のルーティング経路を一瞥し、顔を曇らせた。

「晃敏の推薦で入った人間です。入社してまだ二ヶ月半だというのに、もう第六フェーズまでの基礎テストデータにアクセスしていたとは……私のミスです」

「コアのスケジューリング層にはアクセスできないはずよ。周辺データを持...

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